2018年4月1日〜2018年6月30日の期間で行われていた中国アジア線4区間搭乗で4000マイルがもらえるという対象者限定キャンペーン。
こちらの第2弾として2018年7月1日〜2018年9月30日の期間での同様キャンペーンの表示がマイキャンペーンの画面に出ていました。
中国アジア線4区間というと、海外出張が多い方は非常に簡単な条件に感じますが、よくよく見てみるとこれが実はクリア条件がかなり厳しい。。
今回はこの中国アジア線4区間で4000マイルキャンペーンをクリアできる人、このキャンペーンで得する人は誰かを考えてみました。
ANA中国アジア線4区間で4000マイルキャンペーンが難しい理由
キャンペーンのクリア条件は下記の3点
■キャンペーン条件
- ANAウェブサイトからキャンペーン参加登録
- 対象路線に対象予約クラスで4区間以上搭乗
- ANAマイレージクラブにフライトマイルを積算
この2番の赤字部分が非常にやっかいです。
■対象予約クラス
マイル積算率100%以上の予約クラス
- ファーストクラス F/A
- ビジネスクラス J/C/D/Z
- プレミアムエコノミー G/E
- エコノミークラス Y/B/M
そもそも航空券には予約クラスというものがあり、同じエコノミークラスでもその予約クラスによって値段も違うし、マイルの積算率も違います。
エコノミークラスにはなんと14種類の予約クラスがあり、簡単に言うと格安旅行で使われるのがL/K/Gクラス、出張で使われるのがV/W/S/TクラスまたはU/H/Qクラス、混雑時や直前に購入して場合によってはビジネスクラスより高額になったりするのが今回対象のY/B/Mクラスです。*非常にざっくりです。イメージとして捉えてください
普通の出張族にとってエコノミーの対象Y/B/Mクラスは出張では使えません。プレミアムエコノミー、ビジネスクラスなんてもってのほか。
つまり今回のANA中国アジア線4区間で4000マイルキャンペーンは海外出張の多い平社員には到底クリア不可能な条件なのです。私も一応登録はしておきましたが、おそらく条件達成は難しいと思います。
キャンペーン条件2の「対象路線に対象予約クラスで4区間以上搭乗」というのは簡単に言うと「高額チケットで中国アジア圏を3ヶ月に4往復する」という非常に難しい条件なのです。
このキャンペーンをクリアできる人は誰か?
ではこの中国アジア線4区間で4000マイルキャンペーンをクリアできる人、このキャンペーンで得する人は誰なのか?
- 出張は常にビジネスに乗る役員クラスの方
- エコノミーの予約クラスは全てY/B/Mの方
- 修行僧
高額チケットで中国アジア圏を3ヶ月に4往復するという条件をクリアできる人として、ざっくり分けて上記の3種類の方なのではと思います。
1:出張は常にビジネスに乗る役員クラスの方
出張は常にビジネスクラスで月に1回はアジア圏へ出張する上役の方、これは結構いるのではと思います。この場合対象期間に毎月の出張+1回の臨時出張が入ればキャンペーン達成可能です。
しかし、そもそもビジネスクラスのマイル積算率は150%です。毎月ビジネスに乗っていれば、エコノミーばかり乗っている我々とは比較できないほど多くのフライトマイルが貯まります。そんな毎月ビジネスクラスでマイルを貯めている方、ましてや会社の重役の方がたった4000マイルを欲しがるでしょうか?
まあお金持ちほどセコいといいますから欲しがる人もいるのでしょうが、あまり得するという感じではありません。
2:エコノミーの予約クラスは全てY/B/Mの方
例えばJAL傘下の会社、ANA傘下の会社で出張時はY/B/Mクラスで取るように決まっているなんていう会社もあるかもしれません。
しかし、私は以前直前になってANA航空券を予約した時に、このエコノミー上位クラスの値段がビジネスクラスより高いという理由でビジネスクラスを予約したことがあります。それぐらい高いんです、この予約クラスは。
そのため、このケースはあってもごく少数かと思います。逆にこのケースにあたるひとは本当に得する人と言えます。
3:修行僧
修行僧とは航空会社の上位ステータスを得るためだけに飛行機に乗る方のことを言います。
そんな修行僧の定番といえるルートがビジネス or プレミアムエコノミーで行くシンガポール路線。今回のキャンペーンの対象路線にはこのシンガポール路線も入っているため、修行のついでにキャンペーンクリアということが可能です。
しかし、これも4回も乗るか?というところが疑問です。修行僧の方のブログを見ていると大体沖縄フライトとの組み合わせで取っているイメージがあるため、このシンガポール路線を4回利用するという方は少数かもしれません。ダイヤモンド修行なら有り得る?
結局誰が得をするのか?
では結論として、いったい誰がANA中国アジア線4区間4000マイルキャンペーンで得をするのか?
私の出した結論は「誰も得をしない」です。
これはいったい誰をターゲットにしたキャンペーンなのでしょうか?
キャンペーンをクリアできる人はわずか4000マイルなんていらないし、4000マイルが欲しい人は対象予約クラスに乗れない。
考えれば考えるほど誰のために、何のためにこのキャンペーンを行っているのかがわかりません。
とはいえ第2弾を行うということは第一弾である程度評判が良かったのでしょう。うーん、謎だ。。